債務整理という方法は、返済の負担を軽くできたり借金を帳消ししたりすることもできることから、借金問題を解決するためには有効な手段です。
しかし、債務整理をしてしまうとクレジットカードを一定期間使用できなくなったり、周りからの信用を失ったりするなどのデメリットもあるため、できれば債務整理をしないで問題を解決したいと考える方は大勢います。
借金問題を解決する方法は複数用意されています。
その一つに、借り換えやおまとめローンを活用するという方法があります。この方法なら金利の負担を軽減させて、毎月の返済額を少なくすることも可能です。
債務整理の一つである任意整理でも同じ効果が望めますが、借り換えやおまとめローンならブラックリストに載ることはないため、引き続きクレジットカードも使用できますし信用を失うこともありません。
住宅ローンをしているなら、住宅ローンの借り換えを検討してみるのもよい方法です。現在よりも低金利のローンに借り換えすることができれば、毎月の返済額を減らせたり、返済期間を短縮したりすることも可能です。
ただし、住宅ローンの借り換えをするためには、「全額繰上返済手数料」「抵当権抹消費用」「抵当権設定費用」「保証料」「事務手数料」「印紙税」などの費用がかかり、これらの合計額は数十万円単位になるケースも多いです。
さらに、手続きにもある程度の時間が必要となり手間もかかるため、よく考えたうえで実行に移すようにしてください。
生命保険などに加入しているなら、保険会社の「契約者貸付」を利用するという方法もあります。保険会社の契約者貸付というのは、解約返戻金の一定の範囲内で保険会社からお金を借りられる制度のことです。
積立式の保険に加入していれば審査なしで借りることができ、返済ができなくても督促を受けることもないため、安心して活用できます。契約者貸付で適用される金利も、消費者金融などと比べると低く設定されています。
周りに頼れる親兄弟や友人などがいるなら、一時的でも金銭的援助をお願いしてみるという方法もあります。親しい友人との関係を壊したくないという方は、まずは親などの身内に相談してみましょう。
借金問題で困っていることを言いだしづらいのは分かりますが、タイミングを失ってどんどん借金の額が膨らんでしまうと問題を解決することが難しくなり、もっと早く相談しておけばよかったということにもなりかねません。
親族や友人に頼ることができるのであれば、少しでも早い段階で助けを求めることをおすすめします。
借金問題の解決方としてもっとも簡単にできるのは、毎月の出費を減らすことです。住宅ローンの借り換えは、毎月一番かかる固定費を減らすことにつながります。
その他にも、固定費には電気代などの水道光熱費、固定電話や携帯電話などの通信費、子ども教育費、保険料などがあります。
家賃の負担が大き過ぎて自己破産を考えているなら、それよりも家を売ってアパートやマンションなどの賃貸物件に引越しした方がよいとも言えます。
水道光熱費や通信費は、他の会社に移行したり契約を見直したりすることで節約できる可能性が高いです。保険料や教育費も、本当に必要なものを見極めることで、毎月の出費を削ることができます。
一つずつ見ればそれほど大きな額ではなくても、まとめると数万円単位の節約ができることが多いです。
副業をして収入を増やすという方法もあります。副業が禁止されている場合は仕方ないですが、今では副業を容認している会社が以前よりもかなり増えています。
平日は夜まで仕事で時間をとれなくても、土日だけのアルバイトをしてもそれなりの収入を得ることは十分に可能です。
わざわざ外に働きに出なくても、今ではインターネットさえあれば在宅でできる仕事もいろいろ用意されています。これなら平日の隙間時間でも小銭を稼ぐことができて、やればやるだけまとまった収入を得ることができます。
上記の方法を実践しても借金問題を解決できないという場合は、早めに弁護士や司法書士などの専門家に相談に行くことをおすすめします。借金問題に精通している専門家なら、それぞれの状況に合わせたベストな解決策を提案してもらえる可能性が高いです。