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債務整理とはどのようなものでしょうか?

faq-visitor8 贅沢をしているわけではないのですが、結婚して子供ができていろいろ出費がかさむようになり、妻からは稼ぎが少ないからと言われ毎月のお小遣いの額を徐々に減らされてしまいました。
それでも毎日お弁当を持たせてもらえていたので、飲みに行くことを我慢さえすれば何とか少ないお小遣いでもやりくりできていたのですが、長男が高校に進学すると妻がパートに出るようになり、お弁当も持たせてもらえなくなり、お昼代としお小遣いを5千円アップしてもらいました。しかし、当然ながらそれでは賄うことができなくて消費者金融に手を出してしまいました。
当初はお金を借りても給料日がきてお小遣いをもらえばそれで返済ができていたのですが、すぐにそのシステムは崩壊し、借入額も増えてクレジットカードのキャッシングも使ってしまい、もう借入先がなくなってしまいました。
家には貯金がないことも承知しているので、困り果てて会社お上司に相談すると、親からもお金を借りられないなら債務整理しかないのでは?と言われてしまいました。過去にも私のような状況になって債務整理した社員がいたそうで、今はその方は会社を辞めたそうですが、債務整理をすることで会社をクビになることはないということでした。
無知なもので債務整理がどのようなものか分かっていません。具体的な内容を教えてください。
yajirusi
A

借金問題の法的な解決方法が債務整理です

債務整理とは、法的に借金問題を解決する方法のことで、主要なものとして「任意整理」「自己破産」「個人再生」の3つがあります。
また、消費者金融などから借り入れをしていて、過払い金が発生していた場合は、借入先に対して過払い金の返還請求を行うことで債務をなくすることができるケースもありますが、これも債務整理の一種と言えます。
任意整理というのは、弁護士が借金をしている債務者の代わりに、貸金業者などにより良い支払い条件になるように交渉し、毎月の支払の負担を軽減させるやり方です。
例えば、これまで毎月の返済額が10万円だったところを、返済期間を延ばしてもって毎月の返済額を5万円にしてもらい、なおかつ利息を免除してもらうことも可能です。
任意整理なら他の債務整理のように裁判所での手続きが不要で、借入先を選んで交渉できるなどのメリットがあります。
しかし、任意整理をすると他の債務整理同様に信用情報に事故情報が登録されてしまうため、新しい借入ができなくなり、ローンを組むことも難しくなってしまいます。
任意整理は弁護士に依頼しなくても自分で交渉することも可能ですが、素人が下手に交渉しても希望を聞き入れてもらえない可能性が極めて高いです。
それに、利息は免除にしてもらえたとしても、借金の額が減るわけではありません。
債務整理の中でも最も認知度が高いのが自己破産です。
自己破産は裁判所を通さないと行うことはできませんが、裁判所によって免責が許可されれば消費者金融などからの借金を0にすることができます。債務整理の中で借金を完全にチャラにできるのは自己破産だけです。
免責が許可されなくても、自己破産の手続きが開始されると、お金を貸していた債権者などは債務者に対して取り立てもできなくなる他、給料などの差し押さえすることなどもできなくなります。
取り立てから解放される点も自己破産を申請することの大きなメリットです。ただし、自己破産をすると任意整理をするよりも長い間ブラックリストに登録されることになり、生活必需品以外の財産は全て処分しなければいけません。
官報に自己破産したことが公告されるため、自己破産したことが人に知られる可能性もあります。さらに一定の期間就けなくなる仕事もあり、住居制限や郵便物を破産管財人に調査されるなどデメリットもいろいろあります。
債務整理の中でも、最も認知度が低いものが「個人再生」です。
個人再生は自己破産同様に裁判所を通して行われる方法で、債務を減額したうえで債務を分割払いなどで支払い、決められた期間で完済する方法です。簡単に説明すれば、任意整理と自己破産の中間のようなもので、法律に従い,裁判所における裁判手続として行われます。
自己破産では持ち家を失うことになりますが、個人再生では家を残せる点が大きなメリットであり特徴でもあります。自己破産のように借金を0にすることはできませんが、最大で負債額を10分の1にすることができます。
また、自己破産のような資格の制限もなく、面積不許可事由があったとしても債務整理ができる点もメリットと言えます。
もちろん、ブラックリストには登録されることになり、一般的には10年間は借入もできなければローンを組むこともできません。官報にも公告されるので、人に知られる可能性もあります。また、手続きを自分で進めていかなければいけないということもデメリットに挙げられます。
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