まず、過払い金の相談ができる窓口や機関は全国にいくつもありますが、実際に返還請求の手続きを依頼できるのは弁護士か司法書士だけです。
過払い金の返還請求手続きを自分で行うことも可能ですが、役所の窓口で言われたように、個人で行う場合はもらえるはずの過払い金を取り損ねてしまうことにもなりかねないため、弁護士か司法書士に依頼した方がよいといえます。
弁護士に相談するにはお金がかかると思って役所の窓口に行く方も少なくないようですが、今では無料で相談できる法律事務所は増えているので、そのような事務所を探して相談からはじめてみましょう。横浜にも無料相談できる回数に制限を設けていない事務所は複数あるので、気軽に相談してください。
法律事務所に過払い金の返還請求を依頼すると様々なメリットを得られますが、その一つに借金返済の督促を止められることが挙げられます。
借金の返済を迫られていない方には関係ありませんが、弁護士や司法書士が過払い金返還請求の依頼を正式に受けると、その旨を記した受任通知が貸金業者やカード会社に発送されます。それを受け取った業者は、本人に直接借金の督促を行うことができなくなり、受任した弁護士や司法書士にしか連絡できなくなるのです。
弁護士や司法書士に依頼すると、過払い金の正確な金額を知ることができます。そもそも過払い金の返還請求を行うためには請求金額を計算する必要があって、その計算方法は複雑であるゆえ、個人で行うことは簡単ではありません。
過払い金に慣れている弁護士や司法書士なら簡単に計算できます。計算を間違えると本来取り戻せるはずの過払い金が失われたりするリスクも生じるので、弁護士や司法書士に依頼した方がよいのです。
過去の取引履歴をスムーズに取り寄せてもらえることもメリットの一つです。過払い金の有無や金額を確認するには取引履歴が必要です。個人がこれを請求しても、スムーズに開示に応じてくれないことが多いです。
自分で過払い金の返還請求をすると、金融業者や裁判所から電話がかかってきたり郵便物が届いたりして家族に知られるリスクが高くなりますが、弁護士や司法書士に依頼すれば連絡先を事務所に指定できるので、家族に知られにくくできることもメリットとして挙げられます。
弁護士に過払い金の相談をすれば、もしも過払い金返還請求訴訟に発展した場合でも最後まで手続きを代理してもらえることもメリットです。
法律事務所ならどこに依頼してもよいというわけではありません。過払い金の返還請求を依頼する場合は、解決実績が豊富なことを確認しましょう。
実績が豊富かどうかは、法律事務所のホームページで確認できます。実績に乏しくて過払い金の返還交渉に不慣れな事務所に依頼すると、返還までの手続きに時間を要してしまったり、借入先との交渉がうまく進まなかったり、取り戻せる過払い金が少なくなってしまうことにもなりかねません。
過払い金の返還請求にかかる費用も、事務所ごとに異なりますので、この点も事務所選びの大事なポイントです。
事務所の評判が良くても、誰が担当するかでも結果は変わってくるので、担当者の実績も確認して、信頼できそうな相手かどうかを確認することも大切です。
過払い金の返還請求は司法書士が行うことも可能ですが、司法書士が対応できるのは1社あたりの負債額が140万円以下までとなっています。
また、弁護士とは違い、司法書士ができる業務には限りがあるため、裁判にまで発展することを考えれば、最初から弁護士に依頼した方が賢明だといえます。
すでに返済が終わっている場合は問題ないですが、借金返済中の状態で過払い金の返還請求をすると、信用情報機関に事故情報が登録される可能性があります。これは、いわゆるブラックリストに載る状態です。
こうなると、しばらくの間新たな借入ができなくなったり、クレジットカードが使用できなくなったりします。また、過払い金の返還請求をした業者からは、今後の借入が難しくなることも、デメリットとして挙げられます。