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任意整理をして借金を完済できる仕組みとは

質問 横浜に住む20代の会社員ですが、消費者金融のカードローンとクレジットカードのキャッシングを利用していて、毎月の返済に困っていて返済不能に陥る一歩手前の状態です。誰にも相談できなくて困っているので、任意整理の仕組みについてわかりやすく教えて欲しいです。
昔から勉強が苦手で、何とか地元の工業高校に入れましたが、大学に進学する学力は完全になかったので、最初から高校を卒業したら就職しようと決めていました。体力にも自信がなく普通にスーツを着て仕事をしたかったので、1年生のときから担任の先生にどうすればよいか相談して無事サラリーマンになることができました。
高卒ということで給料も大卒の人よりも安く、仕事もあまりできないので会社での評価も低く、昇給もほぼしないまま5年が経ちました。
就職してからは実家を出たので毎月家賃を支払わなくてはいけなくて、水道光熱費やスマホ代などを払うと手元には数万円しか残りません。ボーナスもそれほど多くはなく毎月の赤字分を埋めるとほとんど残りません。
お酒を飲めなかったときには赤字になることなく、ボーナス分を貯金できていましたが、20歳になってお酒を飲めるようになると付き合いも増え、今思うとクレジットカードを作ったのが大きな間違いだったと思います。
その場で現金を出さなくてはよいのでついつい無駄遣いをする機会が多くなり、高校時代の大学に進学した友達と飲むときには見栄を張っておごったりしていました。そうなるとすぐに貯金はなくなり、カードローンに手を出すようになるまでにはそれほど時間はかかりませんでした。
さらに最初は低かったカードの限度額が増えたことで借金も大きくなり、もうこのままでは債務整理をしないとどうしようもならない状態です。自己破産だと人生が終わるような気がするので、任意整理がよいと思うのですが、任意整理がどういうもので、実行した場合にどのようなメリットやデメリットがあるのかも、バカな私にもわかりやすく説明してもらえるとありがたいです。
yajirusi
A

利息の軽減などを交渉して借金を3〜5年で完済すること

任意整理とは、お金を借りている消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業者側とお金を借りている側で利息の軽減などについて交渉し、3〜5年で借金を完済する方法です。具体的には、毎月の返済額を今までよりも少なくしてもらい、利息分をカットしてもらうことで完済を目指します。
任意整理は基本的に弁護士などの専門家を間に入れて交渉を行い、手続きでは正確な借金の残額を調べるために、利息制限法の上限金利で引き直し計算を行います。このときに過払い金が見つかった場合には元金も軽減できることもあります。
法外な利息を何年も支払い続けていた場合は、過去に支払った違法な利息分で完済できている可能性があります。実際に任意整理を実行したらその時点で借金地獄から解放されたとう人もたくさんいます。
ただし、任意整理は誰でもできるわけではありません。毎月安定した収入、つまり返済源がなければ交渉に応じてもらうことはできません。任意整理では基本的に3〜5年で返済をするため、この期間の間に完済ができないと実行できないことが多いです。
任意整理はあくまでも貸金業者側との交渉なので、相手に納得してもえなければそもそもどんなにお金を借りている側が希望しても実行に移すことはできません。
任意整理を行うメリットは、月々の返済負担を軽くして利息分をカットできることです。弁護士や司法書士に依頼すれば、即日で貸金業者から催促や取り立てを止めることができます。自己破産のように裁判所を介さずに直接交渉できるので、職場や家族などに知られるリスクがほぼないこともメリットの1つです。
また、任意整理では借金している相手を選んで交渉できる点もメリットです。自己破産などでは全ての借金が対象になるため、保証人を付けている場合は他の人にも迷惑をかけてしまう可能性が高いです。
任意整理を行うデメリットには、完済した後も約5年間は信用情報機関に事故情報が登録されるため、クレジットカードも使用できなければ、各種ローンの審査にも通れなくなることが挙げられます。
いわゆるブラックリスト掲載状態になるので、その他にもいろいろな支障をきたすことが考えらえます。
たとえば、スマホ代の分割払いができなくなることもあります。これまでは分割払いで安くスマホを利用できていたのに、機種代を一括で購入しなければいけなくなる場合もあります。
また、賃貸住宅の契約での審査にも通れなくなることもあります。ただし、現在お住いのアパートやマンションを追い出される心配はありません。
ブラックリストに掲載されている間には、連帯保証人や保証人になることが難しくなります。保証人にはならなくてもよいから関係ないと考える方も多いと思いますが、子供がいる方は奨学金を申請した際に連帯保証人になれないことが大きなデメリットになることもあります
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