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Q

過払い返還請求はデメリットが多いって本当?

質問 以前消費者金融からお金を借りていたことがありまして、先日同じ時期に同じところから借金していた友人と久しぶりに飲む機会がありました。
私は5年程前に結婚してそのときに親の協力も得て借金は完済しましたが、友人は最近まで返済をし続けていたそうで、ある人から言われてその人から紹介してもらった弁護士を通して過払い返還請求してみたら借金を完済できたうえに、弁護士費用を支払っても手元に100万円近いまとまった現金が残ったということでした。
借入額も借金していた期間も自分よりも少なくけど、きっと請求すればまとまったお金が手に入るから私も請求するべきだと言われてその気になりました。
妻には借金していたことは隠しているのでそのことは言えなくて、会社のお世話になっている先輩に相談してみると、過払い金を取り戻すのはデメリットも多いから下手に動かない方が良いと言われてしまいました。それは本当なのでしょうか?
1万円か2万円くらいしか戻ってこないなら面倒なのでこのまま放置しておいても良いのですが、今はお小遣い制でまとまったお金が手に入ることには大きな魅力があります。そもそも過払い金の仕組みもよく分かっていないので、過払い金返還請求するメリットとデメリットについて詳しく教えてください。

yajirusi

A

すでに完済しているならメリットの方が多いと言えます

過払い金というのは、消費者金融などのお金を借りた業者などに対して利息制限法で定められた上限金利を超えて払いすぎていた利息のことです。
過払い金が発生したのは、かつて上限金利に関する法整備がきちんとなされていなかったことが要因となっています。上限金利に関する法律には、利息制限法と出資法の2つがあり、前者は利息上限を取り締まるもので、後者は金利や出資に関する制限を定めたものです。
2010年6月までは、利息制限法の上限金利が年15〜20%だったのに対し、出資法では年29.2%が上限でした。過払い金ではよくグレーゾーンという言葉が出てきますが、それは2つの異なる上限金利が存在して法的金利が曖昧になっていたことが起因しています。
過払い金返還請求がなされるようになったのは、2006年1月に最高裁が利息制限法の上限を超える利息は返還請求が可能であると判決を下し、2010年6月には出資法が改訂され、上限金利は29.2%から利息制限法と同じ20.0%に引き下げられたからです。
このように過払い金の返還請求は、払いすぎた利息を返還してもらう正当な手続きなので、原則としてリスクはありません。
返還請求をするメリットは、なんと言ってもお金が戻ってくることです。貸金業者が倒産していなければ、高い確率で払い過ぎた利息を取り戻すことができます。
貸金業者と最後に取引したときから10年が経過してしまうと時効が成立してしまうため、過払い金は取り戻せなくなりますが、時効が過ぎていなくてグレーゾーン金利での借り入れの経験があれば、過払い金を取り戻せる可能性は極めて高いです。
過払い金は自分で貸金業者と交渉して取り戻すこともできますが、素人だと必要書類の準備や交渉などの時間がかかり、さらに難しい計算の仕方も分かりにくく間違えて貸金業者に要求を却下されてしまうリスクも多いため、手続きは弁護士などの専門家に任せることを推奨します。そうすれば、裁判もせずに短期間で過払い金を取り戻すことができます。
すでに借金を完済しているなら、手続き内容が官報に掲載されることもないため、周りに過払い返還請求をしたことがバレる心配をしなくても良いのもメリットとして挙げられます。
過払い金の手続きに慣れた弁護士に依頼すれば、自宅に関係書類が届くこともないので安心です。
過払い金の返還請求を行うデメリットとしては、お金を取り戻した貸金業者から再度借り入れができなくなることが挙げられます。過払い金を請求された顧客を、貸金業者側は社内ブラックとして登録するのが一般的で、そうなれば借入の審査に通ることができなくなります。
ただし、すでに借金を完済していてもともと二度と取引するつもりのない人にとってこれはデメリットにはなりません。
借金を継続中の人が過払い金の返還請求をすれば、それなりに大きなデメリットを負うことになります。
借金の返済中に過払い金を請求すると、ブラックリストに登録される可能性が高くなります。現実にはブラックリストというものは存在していなくて信用情報機関が管理している新情報に記録され、そうなるとしばらくの間クレジットカードが使用できなくなったり、ローンが組めなくなったりして生活に支障が出ることもあります。
特に現金を持ち歩かないでカード生活をしている方にとってはかなり大きなリスクと言えます。クレジットカードを使用できない間はポイントも貯めることができなくなり、その分のダメージも負うことになるので、過払い金の請求を行う方はこの点には気をつけてください。

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