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FAQ

Q

債務整理で任意整理を選択することのメリットとは

質問 大学のときにアルバイトを経験したことがありましたが、とても簡単な内容で夏休みの間1ヶ月だけ海の家で手伝いをしただけでした。
そのときは毎日6時間程度働いて、休日もありましたが10万円以上のお金が手に入りました。それまで10万円以上のまとまった現金を手にしたことがなかったので、有頂天になって夏休みが終わる前には遊びに全部使ってしまいました。そのときに自分には浪費癖があるかもしれないと気づきました。
大学を卒業して第一希望の会社ではありませんでしたが何とか名のある横浜の会社に就職できて、初任給を受け取りました。
給与は振込なのでまとまった現金を手にすることはありませんでしたが、やはり一気にまとまったお金が手に入ったのが嬉し過ぎて、半月くらいで使い切ってしまいました。
それでもそのときはまだ頼りになる親がいたので問題はなかったですが、それから父が経営していた会社が倒産してしまい、一切親からの援助を受けられなくなってしまいました。
もちろん、すでに社会人になっていたので問題はないはずで、そのときは私もこれからは一人でしっかり生きていかなければいけないと心を入れ替えたつもりでした。
しかし、その後クレジットカードを作ったのが大きな間違いで、あまりの便利さに許容範囲を超えた買い物を繰り返してしまい、ついに借金地獄に陥ってしまいました。
はじめのうちは他にクレジットカードや消費者金融のカードローンを作ってしのいでいましたが、今はどこからも借入できない状況です。
もう債務整理するしかないと思いいろいろ調べているのですが、自己破産はしたくないので任意整理という方法を選択しようと考えています。
任意整理を選ぶメリットと、デメリットもあれば教えて欲しいので、どうぞよろしくお願いします。

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裁判を必要としないで財産を維持できるなどのメリットがあります

債務整理で任意整理を選択する場合は、裁判を必要としないことがメリットに挙げられます。自己破産や個人再生の場合は、必ず裁判をしなくてはいけません。
裁判をしないことがメリットなの?と不思議に思う方もいるかもしれませんが、裁判に出廷するだけで精神的に大きなストレスになるという方は大勢います。
さらに、裁判が必要になるとそれだけ決着までの時間も長くなり、費用面でも負担がかかることになります。
また、任意整理を選択した場合は、債務整理を実行する相手を選択できる点もメリットと言えます。
自己破産をするときには、原則的に全ての債務が対象となります。しかし、任意整理であれば借金の額や状況に合わせて減免を望む債務だけを整理することができます。
たとえば、家族などに保証人になってもらっている債務を整理する場合は、相手に迷惑がかかってしまいます。また、そのような債務を何とかしようとすれば、家族に債務整理することを知られてしまいます。
家族になら知られても良いけど、会社の人や友人などには知られたくないという方も少なくないと思います。任意整理を選択した場合は、自己破産や個人再生などを実施するときよりも、手続きしたことが周りに知られにくいことも大きなメリットです。
もちろん、任意整理をした場合でも、必要な書類や借入先からの手紙が家に届くことがあるため、完全に内緒で手続きを進められるかと言えばそうではありません。
任意整理を選択した場合は、過払い金を請求できる可能性がある点もメリットと言えます。最近借入したなら対象にならない可能性が高いですが、かなり前かた消費者金融などからお金を借りていた場合は、任意整理することで過払い金が発生していることが分かり、まとまったお金が戻ってくることがあります。
ただし、過払い金があったとしても債権者側が過払い金の返還に応じるとは限らないため、過払い金の返還率を上げるためには、弁護士などの専門家に間に入ってもらうことをおすすめします。そもそも素人が自分で任意整理をして消費者金融業者などを話しを付けることは難しいです。
任意整理を選択すれば、財産を維持できることが大きなメリットです。
自己破産をした場合は、免責が受けられれば借金を0にできるというかなり大きな利点がありますが、その代わり生活をするために必要なもの以外の財産は全て没収さえてしまいます。
これまで住んでいた持ち家をそのまま維持することは原則的に不可能です。これまで苦労して築いてきたものを全部捨てる覚悟が、自己破産をするときには必要になります。
任意整理を選択した場合のデメリットは、借金が減額されるわけではないことです。ほとんどの場合は利息だけが減額されて、債務者はその後借金を返しやすくなるだけです。
さらに、任意整理をすると信用情報に事故情報が登録されるため、その後はしばらく借金ができなくなってしまいます。もちろん、クレジットカードの利用もできなくなります。

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